ソーセージの「巾着型包装」見直し
ハムやソーセージのメーカー120社余りでつくる「日本ハム・ソーセージ工業協同組合」が、プラスチックの使用削減を目的に、現在の「巾着型包装」を業界全体でやめる方針を固めたという。
商品の値上げの際には、原材料価格のみならずトレイやパッケージにかかる費用(原油価格)の上昇も理由の一つになります。
中にはパッケージを簡略化(省資源化)する商品もありますが、ソーセージの売れ筋の商品に関してはほとんど変わらなかったわけですねぇ。
巾着型包装から変更するとプラスチックは30%近く削減できるいうし、無駄な空気を減らせば売り場・置き場(=冷蔵スペース)の節約にもなります。
つまにメーカーにとっても小売店にとっても消費者にとってもプラス。「三方よし」じゃないですか。
どうして今の今まで変えられなかったのか、逆に不思議になる話ですよ。
長年やってきた習慣を変える難しさ
元々は売り場で目立たせるためにやってきたから、自社だけ辞めて他社に売上をもっていかれたくないとの思惑が働くのでしょうか。
長年これでうまくいっているのだから、「もしも変えて売上が落ちたら誰が責任取るんだ!」と反対されたら尻込みするはず。
今回は日本ハム・ソーセージ工業協同組合加入の120社で一斉に切り替えることにしたのは、横並びでなければ怖くてできなかったのではないかと。
とっても日本的な事象のように見えてきます。消費者から、変えて欲しいという要望も少なからずあったはずなのに…
自分だって長年の習慣を変えにくい
ただ、これは他人事とは思いません。自分だって長年の習慣を変えることは簡単じゃないですから。
長年の習慣になっているものは、節約になるとわかっていても優先順位を下げてしまうもの。
でも思い切ってそれを変える時・辞める時もくると思っておいた方がいいですね。
変えてみたら意外と良かった、なんてことになるかもしれませんし。