日本人がビールを飲まなくなった3つの理由
アサヒグループホールディングスは2月15日、アサヒビールの神奈川工場と四国工場の操業を終えることを発表した。ビール類市場は17年連続で縮小している。経営コンサルタントの鈴木貴博さんは「市場縮小の原因は30年前までさかのぼる。復活のカギは2026年だ」という――。
ビール類市場は、バブル後の1990年代から発泡酒、さらには新ジャンルビールの台頭で全体がしぼんでしまったと。
酒税が安い発泡酒、そして新ジャンルビールへと流れていく中で、ビール類市場の販売本数がキープできてればまだ良かった。
実際は缶チューハイなどのRTD(Ready To Drink)に市場を奪われてるんですよね。
ビール対缶チューハイの行方は?
- ビールが缶チューハイに勝てないのは酒税の差
- 新ジャンルビールが缶チューハイに勝てないのはまずいから
この2つの仮定(推測)が正しいとして、2026年にビールの酒税が下がって缶チューハイとの差が縮まれば(350ml換算でその差約20円)、ビールが復権する日が来る、という予想です。
ビール類の酒税が一本化したら、発泡酒や新ジャンルビールは淘汰されてビールだけが残るのは確実。
それでも約20円の酒税差があるRTDに勝てるのでしょうか?
原材料価格の上昇が重荷にならないか?
350mlで1本あたり約20円の酒税差は、貧しくなっていく日本では大きな差だと思います。
さらに、しばらく続きそうな原材料価格の上昇は、ビールの方が大きく響きそうな。
美味しでは圧倒的にビールの方が上、と比較できるものではありませんし。そもそも缶チューハイは飲みやすさから人気になりましたからねー。
最初のチューハイブームは1980年代のバブル前ですから、ただ安さを求めて人気に火がついたわけではありません。
それよりも2026年までにRTD市場が大きく伸びて、一方のビール類市場が縮小してたりしないかなぁ…