生活保護を受ける単身高齢者は84万人
日本憲法で保障されている「健康で文化的な最低限度の生活」。そんな最低限度の生活が叶わない人のセーフティネットとなるのが生活保護です。しかし生活保護を受けていながら、要介護認定されるケースも。その場合、介護保険サービスを受けることはできるのでしょうか。
『被保護者調査』の最新(令和5年9月分概数)によると、被保護は164万世帯でうち高齢者世帯は90万世帯、そのうち単身世帯は84万世帯で被保護世帯の半数以上です。
ただ記事にあるように、生活保護を受ける高齢者の全てが「無年金」ではなく、年金が少ないため生活保護を受けるという人もいます。
この場合は両方をもらえるのではなく、生活保護費は年金では最低生活費に足りない差分になりますし、持ち家(売却が難しいもの)がある場合は住宅扶助が支給されないなどになりますが。
母子家庭でも働きつつも最低生活費に満たない分を受けている人が多いんですよね。
生活保護受給者が要介護になったらどうする?
「生活保護受給者が要介護になったらどうする?」という疑問に対しては、生活保護の中には「介護扶助」もあるよ、で終わりますかね。
こちらの図は厚生労働省の『生活保護制度』からです。
生活保護に加えて介護なんて「そんな贅沢、できるわけない」なんて思う人いるのかな?
誤解が多いのが現実ですからいるのかな…
年金月12万円で介護を受けることになったらどん底?
「生活保護を受ける=健康で文化的な最低限度の生活」という意味になるし、その上で要介護になったら「どん底」と言ってもいいのかもしれません。
ただ女性の厚生年金受給者の平均が月10万円であるように、生活保護レベルの年金受給者はかなりの割合でいるでしょう。
持ち家があっても年金が月8万円なら生活保護と同レベルです。
要介護なるとお金があってもQoLが下がるし、お金の使い道が限られていずれにせよ「どん底」な気もします。
逆に言えば、要介護にならず生活に支障があるような持病もなければ、工夫次第で「健康で文化的な最低限度の生活」はできそうですけどね。