SNS投資詐欺「被害者の告白」
警察庁が発表した2024年1月から10月までのSNSによる投資詐欺の被害は、約747億7000万円に上る。SNS経由で投資グループへ勧誘して多額の金を騙し取られる詐欺が問題化している。詐欺・悪徳商法に詳しいジャーナリストの多田文明氏が、SNSを通して投資詐欺の被害に遭った人物に話を聞いた。
SNS投資詐欺の被害に遭った人に聞いた記事です。
前編はFXのバイナリーオプションに借金してまで注ぎ込んで1億円近くまで増やしたはずなのに、出金できないことでやっと詐欺だと気付いたというケース。
貯金が100万円とは言うものの、夫に嘘をついて600万円を借りているので、自宅の家・土地を担保に借りたのでしょうかね。
「お金が増えていく快感って怖い」
後編はAIを使ったFX自動売買で1250万円の被害に遭ったというケース。
ほったらかしでお金が増えていく快感にのめり込んで、言われるままに追加入金をしてしまったと。
投資の調子がいい時の「お金が増えていく快感」はよくわかります。
調子がいい時はしょっちゅう口座をチェックして、悪い時はチェックしないのは投資あるあるではないでしょうか。
増えているのはあくまでネット口座の画面上の数字なんですけどね…
現金派は「お金を使っている実感が湧きやすい」と言い、数字だけが減っていくキャッシュレスを嫌います。
しかし預金・投資だって画面上(通帳上)の数字に過ぎません。
ゲーム内の通貨が現実に使えるお金ではないように、証券口座やFX口座の数字では実感が湧かないなんてことにならないのかな?
使う(減る)時は実感が湧きにくく、増える時は実感が湧きやすいという認知バイアスが存在するのかもしれませんね。
そういう口座上の数字を、使う時も増やす時も自分のお金の増減としてしっかり受け止めるのは、今の時代に必要なマネーリテラシーのだと思います。
しかしながら「お金が増えていく快感」に溺れて、自分の余力以上に投資に注ぎ込んでは危険ですね。
もちろん、投資対象やそれを扱う会社が信用できるのか(国内なら金融庁に登録された事業者か)を確認するのは最初すべきことです。