44歳のフリーランスが年金見込額を知って愕然?
働き方が多様化し、在宅で仕事がしやすい環境が整ってきたことで、フリーランスを本業としている人が増えています。自分次第で収入を増やせる・会社に縛られずに働けるなどの会社員にはないメリットがある一方で、収入が不安定・老後に受け取れる年金が手薄など注意点も。
いい時期は年収1000万円も稼いでいたということですから、「勝ち組フリーランス」と思うのも無理はないのかなぁ。
ただそれを長く続けてこそ勝ち組と言えるのだと思います。
もちろん自由に働けるというメリットはサラリーマンにはない良さですから、単純に収入だけで比較するものではありません。
税・社会保険料にシビアになる
ただ、44歳になるまで国民年金の支給額(満額)を理解していなかったというシナリオはちょっとないかなーと。
フリーランスで自分で会計・税務をやっていると税や社会保険料にシビアになるものですから。
国民年金など社会保険料を自動引き落としにしていても、確定申告で社会保険料控除を書く時に年間でいくら支払ったか否が応でも認識させられますし。
年収1000万円も稼いでいたら、国民健康保険料も(年80万円を超えるくらいの)バカ高い額で「フリーランス最高!」などと思えなくなるものです。
さらにデザイン業は個人事業税の法定業種(第3種事業)であり、年間の事業所得が290万円以上ある場合には個人事業税もかかります。
だから年収1000万円超えると法人成りを考えた方がいいんですよね。
フリーランスは国民年金しかないわけじゃない
またよく言われる「フリーランスは国民年金しかない」も正確ではなく、国が認めて掛け金が全て所得控除の対象になる終身年金の「国民年金基金」があります。
個人事業主向けの老齢厚生年金(2階部分)なわけです。使い勝手の悪さはありますけれど。
法人成りの個人会社で社長として厚生年金に加入するというのもできなくはないです。(会社負担分も自分で払うのですが)
フリーランスは時間に縛られないという自由はありますが、お金の面ではサラリーマンと較べて悪い面も多いのが現実。
それなりの覚悟と知識は必要ということで。