60歳定年サラリーマンが「投資に開眼」した結果
老後を見据えて多くの人が資産形成にいそしむなか、それまで預貯金しかしてこなかった人が、定年を機に突如投資に目覚めることも。なかにはタガが外れたかのように、周囲もアッと驚く大胆な行動に出てしまうこともあるようです。
退職金でまとまったお金を手にして、初めての投資に挑んで失敗するという定番のエピソードですね。
タイトルが「投資に開眼」となっているから、どうして開眼したのに失敗するのか不思議になりました。
「開眼」には、仏像などに魂を迎え入れる儀式の意味(かいげん)と、「真理を悟る」という意味(かいがん)があり、後者だと思ったからです。
どうやら、「投資に目覚める」という意味で「開眼」を使っていたようですね。紛らわしいったらありゃしない。
「お金は持っているだけでは減ってしまう」
かつてあったように、銀行が強引な営業で高齢者に投資信託を買わせたという話であれば、文句を言うのもわかります。
ただセミナーで感化されて、自分で選んだ株を買って失敗しただけなのに、銀行に怒鳴り込むのはお門違い。まぁここは創作っぽい。
しかしながら、セミナーでお金の専門家から「お金は持っているだけでは減ってしまう」と言われると、今のインフレ下においては効果抜群の殺し文句になりますよねぇ。
若い世代は新NISAでいいけれど
これが現役の若い世代であれば、これから新NISAで積立て投資していけばいい、になるだけのこと。
つみたて投資枠で買える商品は、金融庁によって比較的リスクの少ないものだけになってますしね。
しかし定年退職で大金を手にしたら、「このまま現金で持ってたら損をする」感覚になりるもの。
「早く投資しなければ」と焦燥感に駆られてしまうと、つみたて投資枠だけでは老後に間に合わないため成長投資枠や特定口座で一気に投資に注ぎ込んでしまいそう。
人生とお金に関して、真理を悟るという意味で「開眼」できればいいんでしょうけどね。