ポジティブ心理学のPERMA理論とは?
ポジティブ心理学を提唱するマーティン・セリグマン教授は、ウェルビーイングを高める5つの要素を、その頭文字を取って「PERMA理論」と呼んでいます。
「PERMA理論」は以下の5つの要素からなります。
- Positive Emotion(ポジティブ感情)
- Engagement(エンゲージメント)
- Relationship(人間関係)
- Meaning(意味)
- Accomplishment(達成感)
この5つの要素を、生きがいにできるような仕事によって満たせるのは幸せな人でしょうね。
もちろん1つのことで満たす必要はありません。
例えば、楽しく(P)没頭(E)できる趣味を楽しみつつ、家族との関係(R)をうまく構築して意味(M)を見出し、仕事で達成感(A)を得られればいいでしょう。
リタイア後の生活では得にくくなる
一方、リタイア後の生活においては、PやEは趣味によってまだ満たすことができても、人間関係(R)と達成感(A)はどうしても得にくくなりがち。
逆に楽しく没頭できるような趣味がないと、ウェルビーイングがとても低い状態に陥ってしまいかねないということ。
リタイアを控えた人は、今の自分は5つの要素のそれぞれがどれくらい満たせているのか、そしてリタイア後はどれだけ満たせるのかを想定しておくのがいいでしょう。
FIREを目指している人は、FIRE達成した時点が人生で最大の達成感を得られる瞬間になると思いますが、その先は達成感を得にくくなるでしょうし。
今の自分はPERが得られている
今の自分で考えてみると、P,E,Rの3つはほどほどに得られているかな、という感じ。
M,Aの2つについてはもうあまり期待はしていません。
人生の意味は見出だせない「ミドルエイジ・クライシス」そのものですし、これからは小さな達成感でも得られればいいな、というくらいですね。
「PERMA理論」においても「足るを知る」でいいかな。