「ワークライフバランスを捨てる」
自民党の高市新総裁の勝利演説において、「ワークライフバランスを捨てる」と発言したことが話題になっています。
党のトップに立つ政治家個人としての意思表明としては素晴らしいものである一方、トップがそういう発言をすると影響があるのも事実。
「ワークライフバランス」は厚労省が推進してきたことでもあるので、「ワークライフバランス」という言葉を使わず、例えば「粉骨砕身の決意で」とかもっといい言い回しがいくらでもあったろうに、と思いますねぇ。
一般労働者に求めるのはお門違い
国のトップ(になるであろう人)がそう言うのだから全員がそれを見習おう、と言い出す人が出てくるのが怖い。
いやもうすぐに出てました。「現場で働く者も、全員が同じ覚悟で挑むべき」だそうで…
起業家とか経営者個人が勝手にワークライフバランスを捨てるのはいいのですが、それを一般の労働者に求めるのはお門違いです。
やっぱり経営者たちは奴隷労働者を求めているのでしょうか?
労働力が足りないのであれば、その分人を多く雇えばいいだけなのに、なんでそれができないんでしょうかねぇ?
こういう人がいるからこそ、上に立つ人間は言葉選びが重要ということでしょう。
ワークライフバランス、捨ててました
しかし考えてみれば、私はセミリタイアによってワークライフバランスを捨ててましたわ。
ライフの方に重きを置いて、ワークの方を捨てたという意味ですけれど。
重きを置く方が逆ですけれど、これもまた「ワークライフバランスを捨てる」ということ。
これに続く言葉は「休んで休んで休んでまいります」になります。
奴隷労働者を求める起業家にとっては鬱陶しい存在かもしれませんけど…
