長生きすることは良いこと?
この調査の「長生き」の定義が気になりましたが、「生活と支え合いに関する調査」にあった調査票には定義は書かれていませんでした。
私にとっての「長生き」とは、現在の平均寿命(≒50歳の平均余命)以上に生きる、くらいのイメージですが、調査を受けた人のイメージはどうなんでしょうかね?
男性は81歳、女性は87歳以上ということになりますが、人によっては人生100年時代から100歳以上や90歳以上で考えていたりするかもしれません。
調査の男女別では、女性の方が「思わない」が多くなっているのは、より長生きする不安があるということでしょう。
未婚より離別・死別が長生きに否定的
男性の長生きに肯定的な順番では、既婚>未婚>死別>離別という結果は、男性の長生きの割合と相似しているかもしれません。
「離別した男性は早死にする」と言われている通りです。
長生きして良くないことの一つが、配偶者やきょうだい、親戚、友達を先に亡くしてしまい、孤独になっていくことですし。
女性は未婚者が一番長生きに肯定的なのが意外と言えば意外です。
女性の未婚者は一人で生きていくだけの高い収入の人が多いからなのか、一人で楽しく生きていく術を知っているからなのか…
どんな境遇でも肯定的な人もいれば否定的な人もいる
長生きに対する評価は、性別・婚姻状況・所得階級・介護経験などに相関がありますが、それでも「長生きが良い」と思う人・思わない人それぞれいます。
結局は人それぞれ、心の持ちようであるわけですね。
なお、私は長生きすると良いことがあるとは到底思っていない人間です。
日本の未来に悲観的というのがその理由の一つですが、次の調査をする時には、日本の将来への見方との相関も出して欲しいところです。