大手企業を辞め起業したら「マイルド貧困」
私も大学卒業後に入社したそこそこの規模の会社を30歳過ぎに辞めてフリーランス(エンジニア)になったので、似たようなものです。
その頃は「意識高い系セミナー」なんてそれほどなかったと思いますが、それ以前から「脱サラ」がカッコイイという風潮がありましたし、IT系はフリーランス志向の人が多い業界でもありました。
私もそういう影響を少なからず受けて「なんとかなるだろう」と会社を辞めたのは事実で、ある意味「意識高い系」だったのかもしれません。
フリーランスで仕事がなく、貯金を減らしていった時代
フリーランスになってから、仕事がずっとあるわけでもありません。1年目はまだ良かったのですが、2年目と3年目は仕事が少なく、貯金を食いつぶしていました。
その頃身についた貧乏生活(ローコスト生活)は今も活きているわけですけどね。
厳密な意味での「貧困」ではありませんが、その一歩手前の「マイルド貧困」だったと思います。一時はパチンコで生活費の3分の1ほどを稼いでいたくらいでしたし。
貯金の底が見え始めたので、しょうがなく派遣社員として働いたり、また就職したりして生活を立て直しました。その後またフリーランスに戻りましたけど(;´∀`)
つまりこの記事のタイトルは、18年くらい前の私のことなのでした。
「雇われない働き方」という言葉にもにょっとする
こんな経験をしているので、意識高い系セミナーの人たちが起業を煽る時に使う「雇われない働き方」みたいな言葉にはもにょっとすることがあります。
そこには大小様々なリスクが伴うことを覚悟しなければなりません。
また、開業・起業しても下請けの仕事では雇われているのと同じか、もっと酷い扱いをされることもあります。これはIT系でよく見られます。
リスクを理解した上で、覚悟を持って起業するのはとても素晴らしい行動だと思いますが、他人に流されて行動を起こさない方がいいですね。