「リッチ」より「プア」のほうが気前がいい
アメリカでは税制もあり特に顕著だと思いますが、お金を持っている人の方が寄付をするイメージがあります。
しかし単純化した「公共財ゲーム」での実験では、お金を持っている人は気前が悪くなる、と。
たくさんのお金を持つと失いたくない気持ちが強まり、あまりお金を持たないと捨てるものがないので気前が良くなるのですかねぇ。
実際のお金持ち(成功者)に他者への共感力に欠けるサイコパスが多いのだとすれば、寄付など利他的な行動をしない人が多いということが言えると思いますが。
利他的な行為をする人の方が幸福度が高い
利他的な行動をする人の方が、しない人よりも幸福度が高いという研究もあるそうです。
年収800万円を超えたあたりから幸福度が上がらなくなる(むしろ下がる)というデータがあります。
お金が増えるほど気前が悪くなり、利他的な行為をしなくなっているのだとすれば、幸福度が上がらない(下がる)の原因の一つと言えますね。
利他的な行動は寄付やお金を出すだけではありませんが。
得体の知れない団体に寄付をしたくないのは皆同じ
寄付をする額が大きれば大きいほど、その寄付の使いみちなどに強くコミットしないと思うのは当然です。
少額でも怪しい団体には寄付などしたくはないのはリッチでもプアでも同じでしょう。
推定年俸がマスコミで報じられるプロ野球選手には、知らない人から含めて寄付のお願いが山程届くそうです。
自分の出身高校などへの寄付なら喜んでやるでしょうけど、怪しい団体と関わってはいけないと思うから、寄付に腰が引けてしまうのかもしれません。
そういう意味においては、ビル・ゲイツのように自分で慈善団体を作って好きなようにするのが、大富豪にとって一番幸福を得られる行動になるのでしょうね。
ビル・ゲイツ本人がそれで幸福になっているのかはわかりませんが。