できる社員ほど辞めやすい
会社が傾いた時に退職金上乗せありで「早期退職募集」をすると、本音では辞めて欲しい社員は会社にしがみつき、本当に辞めて欲しくない優秀な社員が応募するというのは、「早期退職あるある」だと思います。
優秀な社員は他でもやっていけたり、すぐに声がかかったりするので辞めやすいんですよね。
若手社員でもそれは同じ構造があると思うので、上の世代の老害のような社員が誤解をしているとすれば、日本の大企業が落ちていく原因の一つかもしれません。
「辞める理由」の大誤解
この記事で挙げられている誤解5つがこちら。
誤解1:愛社精神がないから辞める
誤解2:こらえ性がないから辞める
誤解3:待遇が悪いから辞める
誤解4:若気の至りで辞める
誤解5:残業が多すぎるから辞める
流石に「愛社精神がない」とか「こらえ性がない」とか「若気の至り」とか誤解をしている管理職・経営者がいるとしたら、辞めたほうが正解としか言えません。
若手に愛社精神を求めるのはどうかと思いますし、最近の日本企業の不祥事やコンプライアンスのなさを見たら、失望して辞める場合もあるでしょう。
記事中に出てくる、「相手が嫌がるものを売る」といった違法とは言わないまでも、良心の呵責に苛まれる仕事をしている場合も同様です。
むしろ愛社精神を失うような経営をしていないかを考えるべきですね。
「待遇が悪い」は誤解?
ただ、「待遇が悪い」や「残業が多すぎる」は、他社へ転職した場合との比較で負ける要素だったら辞める理由の一つにはなるので、全くの誤解とまでは言えないかと。
もちろん、それが最優先とまでは言いませんけど。
特に、AI関係の技術者のように、若くても能力があれば大金を出し、さらには彼らが好むような環境を用意する企業もあります。
IT系の技術者が特に顕著ですが、単純な金銭面の待遇だけでなく、開発環境や自由にやれる環境も重要視します。
それも「待遇」の一つであって「ここで働きたい」と思えるかどうか、重要なファクターです。
福利厚生も含めての待遇で、常に他社と比べられていることを忘れてはいけないと思います。