「普通」という言葉をつける人にイラッとする
9月7日の「ひねくれ3」(テレビ東京系)で、話題のドラマや映画で「あれ観てないの?普通観るでしょ」など、「普通」という言葉をつける人にイラッとする、という30代男性からのお悩みが寄せられた。男性は「その人にとっては『普通』なのかもしれないけど、みんなにとっての『普通』ではない」と憤り、「こういう人をどう思いますか」と投げかけた。
出演者の1人であるハライチ・岩井勇気さんは「こういうこと言うやつは一生普通のやつ」と一蹴。自分の常識に他人に押し付けてくるような人は、面白みのある人生を送ることは難しいという認識だ。
こういう場合の「普通」は「多数の側」という意味なんでしょうけど、それが圧倒的多数ならまだしも、実は半数以下だったりするとモヤっとしますねぇ。
ドラマの視聴率なんてせいぜい25~30%くらいだから半数以下だし、映画なんてもっと少ないし。
その多数(と思っている)側にいると、マウンティングできると思ってしまうのかもしれません。
私も「普通」を無意識に使ってしまうことはあります。流石にドラマや映画では使いたくないですけど…
無職になったことないなんて人生の半分以上損してる
「これ食べられないなんて人生損しているよ」という言い方も「普通」という物言い同様にマウンティングに便利な言葉です。
その点については、旧ブログでも指摘する記事を書いていました。
今でも「新卒で入った職場で定年まで働き続けるのが普通」とか、「空白期間なく働き続けるのが普通」などと考える人もいるでしょう。
「無職になったことないなんて人生の半分以上損してる」というのは、そのアンチテーゼとして敢えて言ってみました。
本当に「人生の半分以上損してる」とは思っていませんが、無職もまたいい経験の一つだとは思っています。
AIの時代には「働くのが普通」でなくなるかも
「新卒で入って定年まで働く」がもはや多数派ではなくなっているように、普通はどんどん変化したり無くなったりしています。
この先はAI・ロボットの進化によって、「フルタイムで働くのが普通」「週5日以上働くのが普通」が無くなっていき、最終的に「働くのが普通」と言われなくなるかもしれません。
「若者の○○離れ」も過去普通だったものが普通でなくなっているだけ。
「普通」と言う時には、それが現在どれくらいの普通(普及率・多数派)なのかを考えて言いたいものですね。