世の中のせい・環境のせいにしてはいけない?
努力をしても結果がついてこない時に、世の中のせい・環境のせいにすると、「世の中のせいにするな!」「環境のせいにするな!」などと言われてしまうことがあります。
環境のせいばかりを言って、全く努力をしてないというならわかりますが、家庭環境に恵まれた人に「環境のせいにするな!」などと言われると違和感を感じます。
「世の中だけのせい」「環境だけのせい」にしてはいけませんが、世の中や環境の影響も大きいのは事実です。
今の新型コロナの蔓延で、全ての人がそれを感じているはずですから。
「コロナのせい」でいいよね
新型コロナのせいで仕事や収入が減ったりなくなったりしたら、それは当然「世の中のせい」「環境のせい」「コロナのせい」です。
これに対して「世の中のせいにするな!」と言う人はいないでしょう。
これまで自分の恵まれた環境を棚にあげて「世の中のせいにするな!」「環境のせいにするな!」と言っていた人は、コロナのせいても「世の中のせいにするな!」と言い続けているのでしょうか?
中には「コロナのせい」と言っている人がいるかもしれませんけど。
世の中には、自分ではどうしようもできない、ひっくり返せないことがあるという事実があるということ。
恵まれた環境はいつまでも続く保証はないんですよね。
努力の成果ではなく、環境のおかげだったこと忘れないように
「世の中のせいにするな!」「環境のせいにするな!」という言葉は、恵まれた環境のおかげだったことを忘れた成功者が使ってしまうイメージがあります。
それについて以下のように言及した上野千鶴子氏の東大入学式祝辞が思い出されます。
「がんばったら報われるとあなたがたが思えることそのものが、あなたがたの努力の成果ではなく、環境のおかげだったこと忘れないようにしてください。」
新型コロナで登校禁止となっている中での学習という観点では、世界ではオンライン学習へと切り替わっているのに、日本では各家庭の環境が揃わないために進められていません。
この点で日本は明らかに先進国とは言い難い遅れっぷりです。
これはまさに世の中のせいですが、今の子どもたちには申し訳ないけど、頑張ってもらわないといけませんね。
この先、日本や世界がどんな環境になるか、想像もつきませんけど…