キャッシュレス決済で「バーチャルスラム」が生まれる?
「キャッシュレス決済」という大きな枠で言えば、専用端末やATM端末、あるいはレジで現金チャージができる電子マネーも入ります。
もちろん、登録してある銀行口座から随時チャージできるタイプのスマホ決済サービスもあります。
それらは信用スコアには関わりませんし、電子マネーは個人情報を登録しなくても使えます。(ポイントを得るには個人情報が必要になるものもあり)
ブラックリストや信用スコアの広がりが「バーチャルスラム」を生み出す懸念はわかります。
しかし「キャッシュレス決済が『バーチャルスラム』を生み出す」というタイトルは、範囲を広げすぎてて誤解を生みかねませんねぇ。
キャッシュレス決済を提供するサービスする会社からみれば、取りっぱぐれがない仕組みなら、信用スコアは必要ないわけですから。
ブラックリスト入りする人が激増?
一方で、新型コロナによる自粛の影響で収入が激減した人の中には、家賃やクレジットカードの支払い、分割払いのスマホの支払いなどを滞納して、ブラックリスト入りする人が増えることが予想されます。
そういう人のために、政府による1人10万円を始めとするお金の支給はスピード感が求められますし、それが待てない状況なら、自治体などから無利子で借りることもできます。
携帯電話・スマホ本体代金の分割払いをしている時の携帯電話会社への支払いは、借金(ローン)だと思ってない人が多いので要注意。
これを滞納すると、回線を止められるだけでなく、次にスマホを買い換える時に分割払いができなくなります。
もちろんクレジットカードの滞納は、今後クレジットカードが作れなくなったり、ローンが組めなくなったりしますからもっと要注意です。
日本で信用スコアは広がるか?
日本でも信用スコアサービスが広がりつつありますが、お金を借りたい・ローンを組みたい人にとってはメリットがあるかもしれません。
逆に言うと、お金を借りたい人やローンを組みたい人以外には、メリットはないということ。
クレジットカードが作れなくても、デビットカードやチャージタイプの電子マネー・スマホ決済でキャッシュレス決済は使えますし。
アメリカのように、若い頃からクレジットカードを使ってしっかりクレヒスを作っておこうという感覚はないですからねぇ。
しばらくは信用スコアに登録する人が少なく、「バーチャルスラム」も生まれないのではないかと。
それでも信用の格差による階層化は徐々に進んでいくと思いますが…