マスクしていても職場感染
市の担当者は「変異株感染者のウイルス排出量は従来の100~1千倍という海外の論文もある」と説明。それだけ感染力が増しているとみられる。例えば、仕事場での打ち合わせで互いにマスクをしていたのに感染したとみられる事例も市内で起きているという。
変異株の感染力の高さと、30代・40代でも重症化しやすい傾向は本当に恐ろしいですね。
ウイルス排出量が従来株の100~1千倍だから、マスクから漏れる量もそれだけ多いと。
マスクの効果がなくなるわけではありませんが、過信は禁物です。
「マスクをしていれば濃厚接触者にはあたらない」
国立感染症研究所が出した「濃厚接触者」の基準(短時間接触の場合)は、「発症2日前から・距離1メートル以内・マスクなし・15分以上会話」です。
「マスクなし(感染防止策なし)」が条件に入っているわけで、「マスクをして会話」ならば濃厚接触者にはあたらないわけです。
今の定義は去年の4月に改定されましたが、変異株の流行によってまた変更すべきなのかもしれません。
厚生労働省の老健局で起きたクラスターも、「マスクをして会話」していたはずなのに、という事例の可能性が高そうです。
そもそもマスクの種類によって変わる
そもそも、マスクをしていれば安心というわけではないし、正しく装着されているかどうかでも変わります。
マスクの種類(不織布、布、ウレタン)でも変わりますからね。
今の状況であれば、濃厚接触者の定義からマスクなどの完成防止策は外してもいいんじゃないのかな。
濃厚接触者の定義を変えると、PCR検査が必要になる人が増えて、大変なことになるぞ!と言われるので中々変えられないかもしれませんが。
新型コロナは、これまで前例のない対応が迫られていますが、さらに変異スピードに合わせて迅速に基準を変えていく覚悟が必要ですね。