6月21日から職域接種開始
加藤勝信官房長官は1日午前の記者会見で、新型コロナウイルスのワクチン接種を加速させるため、企業や大学などで行う「職域接種」を21日から開始すると発表した。市区町村や自衛隊による高齢者接種などと並行して進め、菅義偉首相が目標に掲げる1日100万回接種の実現を急ぐ。
日本の場合は5月の1週目くらいまではワクチンの供給量が少なかったためワクチン接種が進んでおらず、世界的に見てかなり低い接種率でした。
しかし5月2週目、3週目には潤沢に供給されて一気に摂取量が増えました。
各市町村に高齢者用として配布するファイザー製ワクチンは目処が立ち、モデルナ製は大規模接種会場で使っても余裕があるため、職域接種で使おうってことですかね。
高齢者のワクチン接種が終わってない中で、大企業で働く人が先にワクチン接種できるのは不公平、という声もあがりそうですが、手元にワクチンがあるなら接種した方がいいですしねぇ。
高齢者の接種を早く終えた自治体は、他の自治体と足並みを揃えることなく65歳以下の接種へと移行するなど、とにかく接種を進める方向でいいと思います。
「職場でのワクチン接種マナー」が生まれそう
一方、職場でワクチンの接種が行われるとなると、いわゆる「失礼クリエイター」の方達がまた新しいマナーを創りそうですね。
- 上司より先に接種するのはNG
- 後から接種会場に来た上司には順番を譲る
- ワクチン接種会場での上座・下座
- 接種を断る時のマナー
などなど。(ないと思うけど…)
年齢が高い人から優先接種する方がいいので、役職ではなく年齢で優先順位を付けるのがいいと思います。
「ワクチンハラスメント」の心配も
逆に個人的な都合で接種したくないけれど、職場で強制される「ワクチンハラスメント(ワクハラ)」の方が問題になるかもしれません。
本来ワクチンは任意接種ですが、接客・営業の職場では「全員ワクチン接種しました!」と言えるとウリになるので、強制する人もいるでしょう。
マナー屋さんは、職域接種をさらりと断るうまい言い回しを広めてくれるといいんですけどね。
ワクチン接種後、特に2回目の接種後に副反応で熱が出たりして休まざるを得なくなるケースも増えるはず。
大企業での職域接種では、実際にどれくらいの人が休んだのか、どのような対応をしたのか、データを取って公表してもらいたいですね。