コロナ禍で米の消費量減が加速
食の多様化や人口減などで、国内のコメの消費量は減少の一途をたどっているが、コロナ禍でその傾向はより一層加速しているという。さらに、中国などのアジア圏への輸出もそれほど広がっていないという。
元々、米の消費量は減少傾向でしたが、コロナ禍で外食産業での消費減を家庭での消費で補えず、減少が加速と。
巣ごもりでパスタの消費量は増えてますから、安くて手軽な方が選ばれたのかもしれません。
ご飯炊くのは時間がかかりますからねぇ…
「貧乏人は麦を食え」
ご飯を手軽に食べようと思ったら、レトルトになりますが、価格は最低でも66円くらい、通常は100円前後でしょうか(180gの場合)。
安いパスタなら1食分100gで20円くらいですから、3倍程度の開きがあります。うどん(ゆで)なら1食(200g)で20円切るくらいから売ってますし。
米から炊いた場合は、1合で60円くらい? 1食0.5合とすれば30円くらいかな?それでもパスタやうどんの方が安い。
かつて物議を醸した池田勇人蔵相の「貧乏人は麦を食え」発言の本来の意図のような、収入が減った消費者が安い方に流れる経済原則通りということかもしれません。
「貧乏人は麦を食え」の麦は米と合わせて炊く大麦のことで、粉にして使う小麦ではありませんけどね。
小麦を使った食品の方が安くて1食あたりのたんぱく質も同等か多いくらいなので、選択肢としてはいいですよね。
たんぱく質の量ならご飯よりパスタ
ご飯お茶碗1杯(150g)のカロリーは252kcalでたんぱく質は3.8gです。180gならその2割増で302kcal・4.6gです。
一方、パスタ(乾麺)1食分100gのカロリーは378kcalでたんぱく質は12.2g。食物繊維が2.7g含まれているなど、ご飯と比べて安くて栄養価が高く、高コスパ。
貧乏になると炭水化物が多くなり、ビタミン・ミネラルはもちろんたんぱく質が不足しがちです。
それを補うならご飯よりもパスタで、「貧乏人は小麦製品を食え」と言えますかね。
今後日本が貧乏になっていくとすると、どんどん米の消費量が減っていくのかもしれません。