70歳以上の平均貯蓄額は1786万円
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査（令和2年（2020年））」をもとに、70歳以上の貯蓄額と貯蓄額の保有分布を見ていきましょう。
・平均値：1786万円
・中央値：1000万円
あれ？前にも同じようなデータがあってそれについて記事を書いた記憶があるなー、と思って探したらありました。
参考にした記事は同じサイトで、70歳以上・二人以上世帯の平均貯蓄額が2259万円というデータでした。
今回も「70歳以上・二人以上世帯の金融資産保有額（金融資産を保有していない世帯を含む）」なので近い数字になりそうなものなのに、500万円近く低いのは驚き。
ちなみに、平均貯蓄額2259万円は総務省統計局の「家計調査報告（貯蓄・負債編）－2020年（令和２年）平均結果－（二人以上の世帯）」、一方の平均1786万円は金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査（令和2年（2020年））」が出典です。
設問の仕方の違いで生命保険などが抜けてしまったためなのかわかりませんが、今の高齢者がたくさんお金を持っているため、「老後資金2000万円必要」に見えるデータが導かれたことがわかります。
あくまで平均ですけどね。
中央値は1000万円、2割近い世帯は「金融資産なし」
金融広報中央委員会の調査結果では、平均が1786万円ですが中央値は1000万円、さらに18.6％の人が「金融資産非保有」となっています。
平均値はたくさん持ってる人・たくさん使う人に引っ張られるので、家計調査でも平均値ではなく中央値のデータで計算すると、必要な老後資金は1000～1200万円くらいになりそう。
なぜなら、多くの人は自分がもらっている年金と持っている貯蓄の残高を考えながら生活しているから。
「ゆとりのある老後」とまではいかなくても、ある程度の余裕を持った老後生活を送りたいならば、老後資金2000万円、3000万円と用意しておいたほうが安心できますが。
