「働かないおじさん」を嗤うな
なぜ職場には「働かないおじさん」がいるのか。ミドルシニア活性化コンサルタントの難波猛さんは「それは職場に『批判はするが行動はしない』という人が多くなった結果だ。見て見ぬふりを続ければ、いずれは自身も『働かないおじさん』になる」という――。
日本の企業の中に「働かないおじさん」がいる(いた)のは事実ですが、居場所がなくなって減っていると思います。
明らかに遊んでいる・何もしていないように見える「働かないおじさん」は淘汰されても、積極的には動かず、なんなら変化(デジタル化)を嫌って足を引っ張る「働かないおじさん」は残っているかもしれません。
それはコロナ禍でリモートワークを進めているのに出社したがるデジタル音痴おじさんなどで見えてきました。
「働かないおじさん」も若い頃はバリバリ働いていた
ただ「働かないおじさん」問題の根幹は「高い給料もらってる割に働かないおじさん」だと思います。
その「高い給料もらってる割に働かないおじさん」も、若い頃は安い給料でバリバリ働いていた(働かされていた)はず。
安い頃は割安で働いていたから、今高い給料もらってもトータルで見れば妥当だという認識になるわけで。
変化を嫌がって足を引っ張りさえしなければしょうがない存在だと思います。これまでの仕組みが悪いだけですから。
「働かないおじさん」になるよりセミリタイア
ITの世界では昔から「35歳定年説」や「45歳定年説」などが囁かれ、ずっと現場で働くことはできない世界と言われてきました。
どんどん新しい技術が出てくる世界でついていけなくなったり、体力が持たなかったりするからです。
そもそも日本企業では40代くらいで多くの人が管理職になって現場から離れるもので、IT系も例外ではないしむしろ顕著でした。
将来現場で働けなくなり管理職になるしかIT業界に残る道がないのなら、セミリタイアした方がいいという考えを私は若い頃から持っていました。
「働かないおじさん」になるよりはセミリタイアして、若い人たちの邪魔をしないのがいいだろうと。
記事にあるように、今「働かないおじさん」を嗤っている人もいずれ「働かないおじさん」になる可能性があります。
将来「働かないおじさん」になりたくないなら、選択肢の一つとして早期リタイア(FIRE)や独立・起業を考えておくのがいいでしょう。