『年収200万円で豊かに暮らす』が物議
宝島社が6月7日に出版した『年収200万円で豊かに暮らす』(759円)という書籍がTwitter上で物議を呼んでいる。6月20日ごろから書籍名の一部を引用した「年収200万」がTwitterのトレンド入りを果たし「色々と地獄を感じた、これを見た時」などの意見が挙がっている。国税庁の調査を使い、「年収200万円」の国民構成比を調べてみた。
こういった書籍が出ると「日本がどんどん貧乏になっていく…」と感じるのは事実でしょう。
2003年に『年収300万円時代を生き抜く経済学』を出した森永卓郎氏は、2020年には『年収200万円でもたのしく暮らせます』を出して、収入の最低レベルが下がっていることが伺えます。
森永卓郎氏の場合は、ケチなのは有名であるけれどテレビ出演の多さや出版の多さから実施に高所得であると推測されるのでよく批判されていますが。
おづまりこ氏は『おひとりさまのゆたかな年収200万生活』シリーズを、大原扁理氏にいたっては『年収90万円で東京ハッピーライフ』を出しています。
政府や政治家、あるいは経営者が、これを真似して生きろなどと言ったわけではなく、また今に始まったことでもないのに、突然物議を醸している理由がよくわかりません。
年収200万で豊かに暮らせるわけがない?
「年収200万で豊かに暮らせるわけない」という意見も、自分は無理・真似できないのはよくわかりますが、そういう生活を(都会以外で)できる「変わった人もいるんだな」で終わらないのかなぁ?
200万円で豊かに暮らす事を強いているわけじゃないし、実際にそれで細々と生きている人を傷つけたいのかと思ってしまいます。
元々の文脈の「豊かさ」は時間的・精神的なものであって、金銭的・物質的な豊かさではないと考えられるので、議論が噛み合ってないのが一番の問題かな。
本人が覚悟を持って生きているなら野暮
年収200万円にしろ年収90万円にしろ、本人が覚悟を持って楽しく生きているなら他人がどうこう言うのは野暮ってもんですね。
そもそも年金生活になったら独身なら年収200万円レベル(手取りで163万円、月にして13.6万円)の人はゴロゴロいるわけで。
限られた収入の範囲で豊かに感じられるよう、工夫を模索しているだけだと思うんですけどね。
物価高騰の折、賃金アップは必要ですが、それは政府や経営者に言うべきであって、こんなとこに噛みついてどーすんのという印象でした。