極端な節約術にご用心
テレビやネット記事で食費節約術の特集が組まれることが増えておりますが、中にはそのまま実践すれば健康への影響が懸念されるようなものや非現実的な節約術もあるので注意が必要です。
以前、フィナンシャルプランナーの方が高齢者の食費節約で「食費月1万円」数字がひとり歩きする危険性を訴えた記事がありました。
今回の記事は管理栄養士の方によるもの。こちらでも「家族4人で食費3万円」などと数字がひとり歩きする危険性を訴えています。
たんぱく質不足など、栄養失調になっている高齢者が一定数いることは知られていますが、育ち盛りの子どもがいる家族ならなおさら栄養に気を使うべきで、極端な節約は危険です。
でも「1食○円レシピ」「1週間○円レシピ」「1ヶ月食費○円」といった数字があった方が受けるのでメディアはそれを前面に押し出します。
栄養バランスも考慮された節約レシピを参考に取り入れるだけならいいですが、数字に振り回されないように気をつけないと。
節約術の「裏」を読め
ガチ節約を実現している理由に「農業やってる実家から米や野菜が送られてくる」といった裏があるとの指摘もごもっとも。
数字だけに注目してその中身を見ないのは危険です。
家の近くに激安スーパーがあるかどうかでも差がでますよね。節約術には様々な条件があって成り立つものも少なくありません。
再現性の低い節約術によって達成した「食費○万円」を、メディアが仰々しく伝えるのはやめてもらいたいですね。
栄養価のコスパが高い食材を選ぶ
最後の「物価高騰でも栄養不足にならないために気をつけたいポイント」はとても良い内容だと思います。
食費のコスパを「カロリー/コスト」で考えると炭水化物ばかりになって危険ですから「さまざまな栄養価/コスト」で考える必要があります。
たんぱく質のコスパが高い鶏肉を使うであるとか、ほうれん草と同等の栄養価なのに安い小松菜を選ぶとかですね。
あじ・さんま・いわしといった青魚は安くてDHA・EPAなどのオメガ3脂肪酸が摂れる良い食材ですが、最近漁獲量が少なくて買いにくくなって残念です。
「大人用の粉ミルク」は最近流行っているそうですが、知りませんでした。乳糖不耐症の私でもこれならいけそう?
たんぱく質に加えてカルシウムも摂れそうだし、一度試してみようかな。