「自分の部屋以外に逃げ場がない」
友だちがいないおひとりさまが、老人ホームに入ったら友だちができるか?
と問われたら「難しい」と答えます。
広く友だちを探せる状況で友だちがいない人が、限られた中で友だちを探すのはさらに大変ですからね。
完全な孤立ではなく、挨拶や最低限の会話はするクラスメイトレベルの「老人ホーム仲間」がいればいいのではないかと。
それすらないくらいに孤立したらもうどうしようもありませんけど。
1日時代劇を観て過ごす高齢女性
私にとって、この記事の話は決してレアなケースではありません。
というのは、母の友人(元々はご近所さんで私も顔見知り)の女性で、老人ホームに入っていた時に面会に訪れたことがあるのですが、まさにこのケースだったからです。
周りの人と反りが合わなかったようで、1日のほとんどを自室で有料放送の時代劇チャンネルを観て過ごしているようでした。
施設の生活自体が合わず、最終的にはまた自宅(子どもと同居)に戻ったそうです。
まぁ子どもの嫁とも仲が良くないらしいのですけどね。
認知症だったら、あっという間に進行してしまいそうな生活です。まぁその方が早く死ねて幸せとも考えられますが…
人間関係は入ってみないとわからない
人間関係は入ってみないとわからないし、仮に友人が出来たとしてもその人が突然亡くなってしまうかもしれない。
完全に孤立しない程度の人間関係を構築する力は必要ですが、基本は一人で過ごせるようにしておいた方がいいと思います。
これは老人ホームに限った話でもありませんね。