資産1億2000万円で早期退職した結果
「投資学習会」の先生を信じて貯金の全額3000万円を投資したら、1億2000万円まで増えたから59歳で早期退職した男性のお話です。
会社が早期退職募集をしていたのか、あくまで自己都合退職だったのかはわかりませんが、自己都合退職だと退職金が減る会社が多いので、あと1年我慢すればいいのに…と思ってしまいます。
それだけ会社の上司との人間関係が嫌で嫌でしょうがなかったということなのでしょう。
退職金2000万円も投資に回し、1億8000万円まで増えていざ引き出そうとしてお金を要求されても詐欺に気付かず合計6000万円を失うという…
最後に「どうか戻らせてください」と元の会社に懇願するのはさすがに創作感が強いですね。
SNS型投資詐欺は現実
話はかなり「盛った」感が強い展開ですが、SNS型投資詐欺に騙される人がたくさんいることは事実です。
警察庁ではSNS型投資詐欺の詳しい実態とともに注意を呼びかけています。
被害に合っているのは50歳代と60歳代が半数を超えています。退職金などで貯金がある世代だからでしょうね。
男女がほぼ半分ずつですが、接触ツールは男性がFacebookが多く、女性はInstagramが多くなっています。
まぁどちらもMeta社ですし、広告審査が甘いと言われているのが結果として出ている感じですね。
「専門家」が怖い
元記事の最後には、詐欺に遭わないために注意するポイントが書かれています。
その中の「退職金の運用方法については、専門家のアドバイスを受ける。」は逆に気をつけないといけない点ではないかと。
SNS型投資詐欺においては、「先生」などと呼ばれる専門家を信じてしまっているわけですし、それが有名な投資・経済などの専門家のなりすましだったり。
そもそも、退職金が振り込まれると銀行が投資勧誘してきて損をさせられるケースもよくありましたが、これも銀行員は専門家だと思ってしまうがゆえの被害です。
顧客のお金を奪おうとして、放火までする野村證券の従業員もいるくらい、お金を扱う職業の倫理観が疑われている時代です。
銀行の貸金庫から盗んでいた銀行員が結構いることがわかりつつありますし、専門家だからと信じるのは危険です。
要するに「信頼できる専門家」に相談すればいいのですが、素人にそれがわかれば苦労はしないというオチなんですよねぇ…