マイカー保有より安く利用できる方法
『共働きなのに、お金が全然、貯まりません!』の一部を抜粋した記事です。
マイカーほ保有すると、ガソリン代だけでなく駐車場代を含む様々な維持費がかかりますから、ある程度の頻度で乗らないのであれば、1回あたりの費用が高くなります。
使用頻度が低く、駐車場が高いエリアに住んでいるのであれば、カーシェアが選択肢になるのは間違いないですね。
自宅マンションにカーシェアのサービスがあるならなおさらです。
「残価設定ローン」は節約になるのか?
一方、「残価設定ローン(残クレ)」活用をすすめているのはちょっとどうかと。
もちろんメリットはありますが、それを上回るデメリットについてもしっかり書かないといけないでしょう。
記事中では「車両価格−残価を分割して支払う仕組み」とざっくり書いていますが、残クレの金利は残価を含む車両価格全体にかかります。
一ヶ月あたりの支払いが少なくて欲しいクルマに乗れるという点はメリットですが、それゆえにたくさんの金利を支払っているとも言えるわけです。
しかも通常のカーローンよりも金利の設定が高いケースが多く、そのまま乗り続ける場合は通常よりも高いお金がかかります。
もちろん、設定された走行距離の超過や傷など、残価保証条件を満たさない場合は追加金を請求される点もデメリットです。
そういった「落とし穴」の存在を知らないまま残クレでクルマを買ってしまっていては、「お金が全然、貯まりません!」となるのもしょうがないかと。
思い出すのは「ゆとりローン」
「残クレ」は、乗り始めの支払い額を抑えて買いやすく見えるという点では素晴らしい仕組みです。
最初の支払いを低く抑える仕組みで思い出すのは、かつての住宅金融公庫の「ゆとりローン」ですね。
最初の5~10年の返済額を抑えて、将来返済額が増える頃には賃金がアップしているだろうから若くても家が持てますよ、という仕組みです。
ぐぐったら「平成の汚点」なんて出てきましたが…
現実には、返済額が増えたら返せなくなり、任意売却せざるを得なくなった人の話も聞きました。
もちろん、クルマの場合は家よりも寿命が短いですし、残クレは数年で新車に乗り換えるのならメリットが大きくなります。
「(収入に見合ってない)いいクルマを新車で乗りたい!」と考えていては、お金が貯まらないとも言えますが…