早期退職の先に待ち受けている未来
2024年は、企業の早期・希望退職募集が前年同期比で約3倍となり、過去最多水準だったという。早期退職をした先に待ち受けているのはどんな未来なのだろうか。関東近郊に住む早期退職者のゴトウさん(仮名)に話を聞いた。
早期退職した人の後悔について書かれた「中途退職2024」シリーズの3本目の記事です。
退職後のプランを持たずに安易に早期退職したら後悔、ではなく、複数のプランを持っていたのにイバラの道となった方の話です。
しょうがなく転職活動をしてみると、50代ではまともな転職は難しいという現実に直面し、結局は個人事業主として働いているというもの。
50代後半で早期退職に応募するなら
一口に「早期退職」と言っても、何歳で辞めるのか、また会社の早期・希望退職募集に乗っかるのか、さらにはその場合の退職金上積みがいくらあるのか、などによって大きく変わります。
50代後半で早期・希望退職募集に応募して退職金の上積みがあるなら、60歳まではその退職金の上積み分で生活すれば金銭的には60歳で定年退職するのと同じ。
それはまさに「貯金から切り崩す生活」ですけどね。
また雇用湖辺については、早期・希望退職募集があった場合は「特定受給資格者または特定理由離職者」になりえます。
45歳以上60歳未満で20年以上勤務していたなら、雇用保険の受給期間が330日間あるという点も忘れてはなりません。
60歳以降の雇用を考えたら
ただ、今は60歳以降の定年延長・再雇用がある会社が多いですから、60歳以降(年金をもらい始めるまで)の生活を考えたら、早期退職の後悔がもっと増すかもしれません。
60歳以降に、早期退職しなかった同僚と、早期退職した自分との比較をしたらどう感じるか、でしょうか。
もちろん早期退職以降にうまく再就職できたり、独立して始めた仕事がうまく行けばいい話ですけど。
それがプラン通りに行くかはわからない、という覚悟は必要だということ。残る場合でも覚悟は必要ですけどね。