あえて今、現金主義の理由
「お金をおろすときは3万4千円」「クレジットカードは2枚だけ」「年金は受給開始になったら即座にもらう」――。
12万部超えのベストセラーとなった『節約の王道』の著者・林望さん。15年ぶりに上梓した『節約を楽しむ』では、林さんが日々実践している節約術が紹介されています。
記事の基となった本のタイトルが『節約を楽しむ あえて今、現金主義の理由』だし、帯には「キャッシュレスなんて、まっぴらだ!」なので、時代の流れに逆行して完全現金主義を貫いているのか!?と思いました。
しかしながら、航空会社系のクレジットカードを2枚も持っていて、マイレージを貯めているそうで。
完全現金主義ではなく、現金をメインにしつつもキャッシュレス(クレカ)でポイント(マイレージ)を貯めているので、上手く使いましょうということですね。
「タダより高いものはない」とは言うけれど
この方は「タダより高いものはない」の意識が強いんでしょうかね。
だからポイント還元やキャンペーンでの割引やポイントに対して、「本当に得なのか?」「罠ではないのか?」と疑ってかかるんでしょう。
安易に飛びつかず、どういう仕組かを考えてみることは大事だと思います。
スーパーで試食品を食べたら「買わないと悪い」などと引け目を感じてしまう人は要注意です。
ポイント還元やキャンペーンの仕組みを理解する
ポイント還元やキャンペーンをただの罠だと思わず、どういう意図でやっているのかを理解した上で、利用すればおトクになりますあ。
ポイントの元祖とも言える航空会社のマイレージプログラムは、同じ路線を飛ぶ複数の航空会社があった時に、マイレージを貯めてる方を選んでもらうためにやっている「囲い込み」戦略です。
全ての航空会社がマイレージプログラムをしなければ、マイレージ分を割り引けるはずので損をさせられた上でマイレージ分を取り返してるだけと言えるかもしれません。
この考え方で言えば「囲い込まれて還元を受けなければ損」なのですよね。
もちろん囲い込まれることで気付かない間に損をしている可能性もあるため、一つのポイントに集中しすぎるのもよくない。
かといっていくつものサービスに囲い込まれて、どれが一番得なのかを探すのに時間をかけるのもバカバカしいもので…
「自分に都合のいいポイントだけ貯めつつ、キャッシュレス(ポイントが付かない決済)にこだわらない」くらいでいいのではないかと。
ポイントを気にせず、現金の煩わしさを解消するためだけにキャッシュレスを使うというのもありでしょう。
