DeepSeekはどこがすごいのか
2025年1月20日、DeepSeekが推論モデルの「DeepSeek-R1-Zero」と「DeepSeek-R1」をMITライセンスの下でオープンソースとして公開しました。「R1」のトレーニングコストはOpenAIの推論モデル「o1」の約3%程度だとも伝えられたために、AIの開発に対する業界の見方を大きく変えたこのモデルについて、Apple、Microsoft、Automatticでの勤務経験があるアナリストのベン・トンプソン氏が解説しました。
DeepSeekはNVIDIAの最高性能ではないチップでChatGPTと同等の性能を出せると報じられたことから、NVIDIA株が大幅下落(その後少し戻した)しました。
中国(の企業)が開発を発表しただけなら、ここまでにはならなかったでしょうね。
改変して手元で自由に使えるMITライセンスで公開されたので、一気にDeepSeek(ベースのAI)にシフトしかねません。
「既存の企業に全賭けしたベンチャーキャピタルにとって絶滅レベルの出来事」が事実だとすると、当事者は頭抱えていそうです。
電力需要の低下予測も
DeepSeekは既存の生成AIと較べて要するに「コスパが高い」ため、NVIDIAのGPUの需要が予測よりも下がると考えられたのでしょう。
ただGPUの需要がゼロになるわけじゃないし、GPUメーカーにおけるNVIDIAの優位性はあるのでずっと下がり続けるとも思いません。
一方、生成AIが広がると電力需要が増えて場合によっては電力不足になりかねないとの予測もありましたが、その反動で電力設備関連の株価も下がったようです。
AIの普及によって二酸化炭素排出量が増えるなんてのも嬉しくないし、長期的に見て良いことではないかと。
原油・天然ガスの需要が減ることで、ガソリン価格や電気料金が下がるなら短期的にもありがたいです。
この先どうなっていくのか、全くわからない状況ですけどね。
