売り場から「半額弁当」が姿を消した理由
前編の「半額ハンターのひどすぎる実態」に続く後編の記事です。
「半額弁当」「半額惣菜」が昔と較べてかなり減っているというのは感じます。
コロナ禍で売り方が変わったのもあるし、前編の記事にあるような物価高騰で半額商品を求める半額ハンターが増えたりマナーが悪くなったのも影響しているのでしょう。
半額ではなく1割・3割と細かく刻んで、半額シールを貼る前に売り切るやり方も増えたように感じます。
食品ロス削減を目指す時代
でも最も大きな影響があるのは、食品ロス問題に取り組むようになり、最後は半額で売る前提で余分に作るのはかなり抑えています。
特に大量廃棄が問題になっていた節分の恵方巻については、農水省が対策を呼びかけるほどですし。
そして今はお弁当やお惣菜を作る量や値引きのタイミングをAIに任せる時代になっていると。
元の記事にあるように、イオンリテールではかなりの成果を上げているようです。
半額弁当をめぐるバトルを描いた『ベン・トー』において、半額シールを貼る店員を「半額神」と呼んでいましたが、AIが神になる時代が到来したと…
半額弁当はささやかな幸せだった
「半額弁当に何度も救われた」という声には私も頷かざるをえません。ささやかな幸せだったと言えるでしょう。
マナーを守っていた「半額ハンター」は、食品ロスを減らす一助となっていた存在ですが、そもそも作りすぎない方がいいのは間違いありません。
適正な量を作ることで半額シールを貼る前に売り切るのが良いのですが、元半額ハンターの一人としてはささやかな幸せがなくなったさみしさは感じます。
元半額ハンターとは言うものの、もし半額で買えるいいものがあったら買ってしまうので、第一線からは身を引いてるだけですけど。
時代が変わったのだ、と受け止めるしかないですね。