「老後の医療費」の意外な自己負担額
高齢期における医療費に対し、どのような備えをすればいいのか。ファイナンシャルプランナーの横田健一さんは「老後の医療費は高額になる傾向があるものの、公的医療保険制度のもとでは、実際の自己負担額はさほど大きいものではない」という――。
老後のお金の不安の最大の要因は、いくらかかるかわからない医療費・介護費だと思います。
人生の中で、医療費を使うのは65歳以降が多くなりますからね。
ただ、自己負担は1~3割で高額療養費制度もありますから、一定の貯金があるなら民間の医療保険は必要ない、というのはその通りかと。
老後の医療費は平均約1,600万円
では、具体的に医療費はいくらかかっているのか?
平均で一人あたり約2400万円、そのうち65歳以降にかかるのは約1,600万円だそうです。
約1,600万円は医療費全額なので、自己負担額はこのうちの一部に過ぎません。
自己負担割合は75歳以降の後期高齢者医療制度になると変わりますし、高額療養費制度の上限は収入によっても変わります。
例外は先進医療
ただし例外として先進医療があります。
厚労省が認めた医療ですが、技術料は全額自己負担です。有名なのはがんの重粒子線治療ですかね。
先進医療は200~300万円かかりますから、民間医療保険でカバーできるなら悪くないかと。先進医療のみの医療保険があれば一番いいんですけどね。
入院時の食事は1食490円
かつての民間医療保険は「差額ベッド代はこんなにかかります!」を売り文句にして、医療費よりも入院でかかるお金のカバーをメインにしてきた商品です。
つまり差額ベッドを使いたい人向け。これも差額ベッド代がかからない大部屋に入ればいい、なんですけどね。(入院基本料は保険適用)
ちなみに入院時の食事については令和7年4月より1食510円にアップしました。
1日なら3食で1530円ですね。がっつり食費の節約をしている人は入院が長引くと食費の支出が気になるかもしれません。
なお住民税非課税世帯等は1食240円、さらに所得が一定以下の70歳以上なら110円です。
入院時には医療費以外にも色々とお金がかかるため、もしも長期入院になった場合は民間医療保険はありがたいかも。
ただ入院日数はどんどん短くなる傾向が強くなっているので、通院費の負担の方が重く感じるケースもありそう。
などと色んなケースを考えていると、老後のお金の不安が増してしまうばかりですね…
