セミリタイア・FIREと「自由」
セミリタイア・FIRE(早期リタイア)の界隈において、「自由」という言葉はよく使われる言葉の一つだと思います。
「FIREで自由を手に入れた」という言い回しはカッコよく映るし、それゆえに投資セミナー・情報商材販売の人もよく使っているため若干の胡散臭さを感じるかもしれません。
基本的に「自由」はポジティブな意味で捉えている人が大半であり、反対の「不自由」はネガティブでしょう。
だから自由であればあるほど良いことなのか、と考えると、両手を挙げて賛成もできません。
「不安は自由のめまいである」
「不安は自由のめまいである」は、デンマークの哲学者・キェルケゴールの言葉です。
「自由」は無限の可能性を秘めてはいるけれど、「何をすべきか」という正解が分からないと不安になってしまいます。
選択肢が多すぎると選べない、というのもこれに当てはまることかもしれません。
自分の軸があってちゃんと選べる、何をすべきかはっきりしている人にとって「自由」は最高な状態。
しかし世の中にはそういう人ばかりでもなく、誰かに決めてもらいたい、という人もいるわけで。
自由になっても迷わない?
つまりセミリタイア・FIRE(早期リタイア)に向いている人というのは、自由過ぎるほどの自由を手に入れた時、迷わない・不安にならない人。
不安にならない人は意外と少ないのかもしれません。
逆に不安になるようでは「FIRE卒業」のパターンかも。
ブラックな職場で不自由に生きていると自由を渇望するのは当然ですが、人は自由過ぎてもまた良くないという難しさ。
心地のいい範囲の自由でいられる(働く)セミリタイア・サイドFIREにするのも選択肢になるのでしょうね。
