未婚フリーランスの「老後の金」
しかし、個人事業主や自営業の人は「厚生年金」に加入したくても加入できない。せめて私は月額400円を積み立てられる「付加年金」は地味に払っているが、お金の桁が違うのだ。働き方によって加入できる年金が決められている日本の年金制度に私は疑問を感じる。
確かに、個人事業主(フリーランス・自営業)は厚生年金への加入はできません。
ただ、どうしても厚生年金に入りたい場合は、法人化すれば加入可能です。従業員がいない代表一人だけの会社であっても加入できます。
法人化すると色々と面倒はありますし、厚生年金加入はさらに手間がかかります。利益によってはトータルで税金が増える場合もあるし、減る場合もあります。
そもそも「労使折半」の「労」も「使」も自分の財布から出すようなものなので、労使合わせて18.3%という厚生年金保険料率はとても重く感じるでしょう。
「労」の分は個人所得税の全額控除対象、「使」の分は法定福利費で損金算入できますけどね。
日本の年金制度は転職を前提としていない
一方、会社でも従業員が5人未満なら厚生年金の加入義務はないので、加入したくても加入できないサラリーマンもいます。
個人事業主向けの上乗せ(2階部分)としてあるのが「国民年金基金」ですが、これは私的年金ではなく公的な個人年金で、税制上は全額控除対象です。
ただ、サラリーマンと個人事業主を行ったり来たりすると手続きが面倒なんですよねぇ。
年金制度の根本的な改革の議論が一時期巻き起こりましたが、萎んでしまったのが残念でなりません。厚生労働省は、このまま手直ししながら続けるんでしょうね。
医療保険は「差額ベッド代」が強調されるけど
記事は、当時は先進医療(出術費用は本人持ち)だったダビンチ手術を受けて多額の出術費用がかかって苦労した話に及んでいます。
高額療養費制度があるので、ある程度の貯金があれば医療保険に入る必要性はありませんが、この部分は多額になるので民間保険の意味がありますね。
実際に月500円くらいで先進医療に特化した医療保険も出ています。
また、ダビンチ手術ではお腹を大きく切ることもないので、退院までの期間も短いそうです。
最近は手術から退院までの期間が短くなる傾向なので、医療保険のCMでやたら「差額ベッド代」を強調するのはどうかと思います。
そもそも、6人部屋の病室に入れば「差額ベッド代」は不要ということは言わず、まるで「これが必要な金額」とばかりに言ってますしねぇ…