クローズアップ現代+『ひきこもりルネサンス ~生き抜くためのヒント~』
昨夜の『クローズアップ現代+』は「ひきこもりルネサンス ~生き抜くためのヒント~」でした。
やっと問題が認識されてきた高齢ひきこもりの「8050問題」は当然取り上げるのだろう、と思っていましたが、もっと広い問題認識になっていました。
高年齢が多いのはもちろん、女性が多いし主婦もいる、また働いたり引きこもりに戻ったりを繰り返している人もいたり。
「仕事を辞めたら転職できず、ひきこもりになる」と訴える「ひきこもり予備軍」もかなりいるという話も出ました。
まぁ私も仕事を辞めてひきこもりしているパターンなので、よくわかる話です。40歳以上では転職しにくい社会なのも理由の一つでしょう。
今までは「社会に適合させる訓練」
最後の登場したジャーナリストの池上正樹が、今まではひきこもりを「社会に適合させる訓練」が主眼だったのが問題と言っていたのが印象的でした。
ひきこもりへの支援・訓練どころか、そもそも日本の学校教育自体がその傾向ですからねぇ。体育会系だとさらに強くなるかも?
「質問者の意図」を読み取る訓練とか、同調圧力を感じて周りに合わせる訓練とか、上の人には逆らわない訓練とか…
こういうことが求められる社会にうまく適合できずにひきこもった人には、逆効果と言わざるをえません。
「就労がゴールなのか?」という話での「就労」も、おそらく週40時間働くような就労を指していると思うので、適合できない人が出てきそうです。
「生き抜く」ことを目的に
仕事は生きるための手段と割り切りできることをする、でいいと思います。
その働き方もこれまでの常識にとらわれる必要がないのは番組でも紹介された通りです。
今の人手不足こそ新しい活用方法を生み出すチャンスなんですが、中々進まないでしょうねぇ…