NHK Eテレ『平成ネット史(仮)』
1月2日、3日にNHK Eテレで放送された『平成ネット史(仮)』を懐かしく観させていただきました。
前編は個人向けプロバイダが解禁される前後のネット黎明期の話から、みんなの遊び場として広がっていく様を、当時の映像や再現映像を織り交ぜてうまくやってましたねぇ。
そこの細かさはNHKらしい。ただし、ネットの暗黒面についてはできるだけ触れないようにしてたのもNHKらしい。
2ちゃんねるの「祭り」は「炎上」が多かったし、それが後編で語られたSNS炎上に繋がっているわけです。
スタジオですかさず2ちゃんねるの暗黒面に少し触れたのは良かったかな。
できれば「つこうた」で祭りになった話とかもして欲しかった。IPAの団体職員がつこうてしもうてちょうど10年になりますし。
私にとってインターネットは平成そのもの
私が大学でTCP/IPネットワークやインターネットに触れたのは平成に入ってすぐのことでした。
そこから人生が変わったとも言えますかね。私にとって平成とはインターネットが常にあって、その変化と共に生活も仕事も変わってきました。
Windows95発売時のお祭り騒ぎはよく覚えている思い出です。
携帯のインターネット(i-modeなど)は全く使わなかったので、後編の携帯ネット文化はほとんど知らないのですけどね。
私はインターネットのオープンな文化が好きで、i-modeのように箱庭化したのは嫌いだったのもあります。インターネットに直接繋がる Air Edge Phone使いでした。
i-modeの延長にスマホがあるかと言うと、そこに大きな壁があるので異論を挟みたいです。
「平成史」の中では一番面白かった
番組の中でもスタジオの面々も昔話を懐かしく語る、同窓会のような雰囲気でしたね。
こういう時のホリエモンは歴史的・技術的なとこもわかるし、酸いも甘いも苦いも噛み分けているので生き字引的な立場で存在感ある。
アナログモデムの時代から知ってる層にとっては、さしずめ「インターネット老人会」といった趣でしたかね。
平成がインターネット黎明期から普及期、発展期と広がっていった時期であるのは間違いありません。
その点で、このところメディアで濫造される様々なジャンル別の「平成史」の中で、一番面白くて資料価値もあったと思います。
これでも時間が足りないくらいだったかも。