ときには薬よりも老子が効く
老子に言わせれば、世の中にある物事について、いちいち「よい、悪い」「偉い、偉くない」「すごい、すごくない」というジャッジをすること自体がおかしい。
これを老子は「無為(むい)」という概念で説明していますが、どんな存在でも、自然のままにいれば、ただそれだけでいい、わざとらしいことをせず、自然に振る舞え、ということなのです。
他人と較べて悩んでしまう人は昔からいて、それは今もなくならないどころか、SNSによってより比較されやすい環境にあると言えます。
このように人間が持つ悩みは時代に関わらないものも多いので、昔の偉人の言葉は今も効果があるのですよねぇ。
「無為(むい)」は「何もしない」ではない
「無為(むい)」と言えば、「無為無策」のように「何もしない」という意味が思い浮かびますが、老子の「無為」は違う意味になります。
老子の「無為」は「なんら作為をしないこと」です。必要以上に飾ったり、見栄をはろうとしたりせず、あるがままの状態でいればいいんですよね。
「道はいつでも何事も為さないでいて、しかもすべてのことを為している。」と言われると、無理をしていた人にはとても効きそうです。
うつ病の心理特性を表した「4つの心的傾向」
元の記事では、うつ病の心理特性を表した「4つの心的傾向」を以下の通りに示しています。
① 自分は弱い = 劣等意識
② 自分は損をしている = 被害者意識
③ 自分は完璧であるべきだが難しい = 完璧主義
④ 自分のペースにこだわる = 執着主義
私の場合、1~3についてはあまり持ってないつもりです。ただ、4の「執着主義」はありますねぇ。
「早期リタイア・セミリタイアが最高の生き方だ!」みたいな極端ではありませんが、「(できるだけ)働きたくない」価値観には執着しているので。
どんな生き方をしたとしても、上下や勝ち負けは気にせず、やりたいようにしてればいいと思います。