70歳まで働く7つの選択肢
「70歳まで働く7つの選択肢」で機会を増やすという意味では悪いことではないのですが、やはり「70歳まで働かされる社会」を作るのが目的だと思ってしまいますねぇ。
そしてそれは、年金支給開始年齢(標準)を65歳よりも後ろにしたい意図も感じずにはいられません。
もちろん70歳までフルタイムで働き続けるという意味ではありませんが、70歳でも働くのが普通、70歳まで働かなければいけないのが常識になるのは怖いですね。
年金の繰り下げ受給もほどほどに
年金が目減り(マクロ経済スライドで減り、物価上昇と較べて増えない)した場合でも、年金を繰り下げ受給して増やせば生活できますよ、と政府は誘導したいのだと思います。
繰り下げ受給する場合は、その間を貯金を切り崩すか働いて収入を得る、あるいはその両方で生活しないといけません。
ただ、記事にあるように、繰り下げ受給の損益分岐点はよく考えて繰り下げないといけませんね。
現在の制度では、標準の受け取り開始が65歳であるのに対して、66歳以降は一ヶ月単位で繰り下げ受給が選択可能です。
65歳受給開始と70歳受給開始の2択のように思われがちですが、選択肢はもっと細かいので、66歳以降は必要になった時に受給を開始するというのもありです。
老後レス時代がやってくる?
年金が元々少ない人は年金だけでは生活できないので、生活費を補うために働かざるをえなくなります。
そういう人が増えていく時代を「老後レス時代」と呼ぼうとしているようです。
単身の高齢者の多くが生活保護レベルになっていく…すぐに死ぬレベルではないけれど、余裕のある老後を送ることはできない高齢者で溢れるということですかね。
私はその生活を覚悟しているし、今もやっているので気にはなりませんけど。
「生活保護レベル=貧困・生活苦」ではなく、それで細々とした生活でありながらも楽しみを見つけて死ぬまで生きていく方が、働き続けるよりは幸せではないかと思います。