「外出自粛」は少子化にどういう影響を与える?
新型コロナウイルスの蔓延で緊急事態宣言が出されて「外出自粛」となったことは、少子化にも大きな影響があるだろう、とは誰もが思うことでしょう。
停電で出生率が上がったり、なんらかの大きな出来事が出生率に影響を与えることはよく知られていることですから。
ただ、このコロナウイルスは、ワクチンが開発されるまでの1年間くらいは感染が続くすると、怖くて出産できないと考える人が多いかもしれませんね。
そもそも、婚活パーティなども「3つの密」に該当するので開けないし、結婚式も延期する人が続出しているし、今年から来年の出生数は大きく下がる可能性の方が高いと思われます。
震災をきっかけに結婚する「震災婚」
でもこの騒動が終われば、あの東日本大震災の時のように、逆に「絆」を求めて増えるのではないか?
と考えたのですが、実は「震災をきっかけに、結婚するカップルが増えた」というのは、デマだったようです。
このような勘違いをしたのは、ゼクシィなどのアンケートのせいかもしれません。
まず、未婚もしくは婚約中の人に「震災後、結婚に対する意識は変わりましたか?」と聞いてみたところ、「震災前より、結婚したいという思いが強くなった」(27%)、「震災後、結婚したいと思うようになった」(9%)と、全体の3割以上の人が、「震災前より結婚したいという気持ちが高まった」という結果に。さらに、婚約中の人に結婚を決めたきっかけを聞いたところ、12%の人が「震災をきっかけに結婚を決めた」と回答。このような結果から見ても、震災が結婚に対する考え方に与えた影響は、やはり大きいようです。
「結婚したいと思うようになった」人は増えたけど、実際に結婚した人は減っていたわけです。
「震災をきっかけに結婚を決めた」人がいたとしても、「震災をきっかけに結婚を辞めた」人をアンケートでは拾えてなかったのかもしれません。
記事の(HTMLの)TiTleは「婚活&絆婚が急増!」だけど、記事の中のタイトルは「婚活&絆婚が急増!?」と、「?」が付いてるし…
私もずっと「震災で結婚した人が増えた」と思ってしまってましたよ。怖いですね。
新型コロナで試される「絆」
東日本大震災の後には、人と人との繋がりが深まった、「絆」が深まったという言葉がよく聞かれました。
しかし今回の新型コロナウイルスでは外出自粛、人と会う機会を8割減らそう、帰省も控えて、といった具合ですから、「絆」は薄れます。
直接会うことが人間関係にとって重要なのだ、ということは否定できない事実ですが、今はそうも言ってられません。
直接会わない中でも人間関係をうまく維持しなければならない、「絆」を深めなければならないわけですね。
若い人の方がSNSなどのツールを使ってうまくできそうですが、SNSでのやりとりの中での誤解から生じるトラブルも怖いです。
一方、既婚者では夫が在宅勤務になったことでストレスを抱える妻もいるとか…
「主人在宅ストレス症候群」は以前から知られていて、定年退職した夫が家にいるようになってストレスを抱えるといった事例などがありました。
コロナ離婚が増えなければいいですね…