アフターコロナは「備蓄」の時代?
新型コロナで起きた騒動では、マスクや消毒グッズから始まりトイレットペーパーやティッシュペーパー、さらには冷凍食品やカップ麺などの保存食品まで、店の棚から様々な商品が消える事態がニュースやネットで駆け巡りました。
マスクや消毒グッズ以外は、一時的な需要超過に過ぎません。ただそれは店舗で在庫を持たなくなった流通が、平時はうまく回っていても、ちょっとしたことで崩れてしまう脆弱なものだったことがわかりました。
アフターコロナでは、もう少し末端店舗の在庫を増やすように動くかもしれませんね。
部品が入らなくなって生産が止まった生産現場も、サプライチェーンを見直すでしょうし。
「ミニマリスト」も変化せざるを得ない
「ミニマリスト」は、店舗を自分の冷蔵庫・倉庫の代わりにすることで成り立っている部分があります。
ITの世界で言えば「オンデマンド」、生産の世界で言えば「ジャストインタイム」です。
しかし今回の新型コロナ騒動でその生活を変えざるを得ないミニマリストも多いようです。
元々災害の多い日本では、最低限のストックは持っておくべきだと思いますけどね。
備蓄することで「安心感や自由感」
これまでよく言われてきたのは、ある程度のまとまったお金があれば「安心感・自由感」を得られるということです。
まとまったお金があれば、すぐに生活に困窮することがありませんし、仕事を選ぶ自由も増えます。
そして、流通が発達してお金があれば必要なものもすぐに手に入る世の中になりました。
その価値観が崩れ、「備蓄」した方が「安心感・自由感」を得られるというのは皮肉ですね。
もちろん、それが新型コロナ終息までの一時的なもので終わるのか、その後も続くのかはまだわかりません。
しかし一度危機を経験すると、一定の備蓄をしないと不安になると思います。
平時でのみ持続可能なシステムは見直し、非常時でも一定期間持続できるシステムへと、企業も個人も変わっていくのでしょう。
日本では工場などが国内に回帰するのはいいことだと思いますし。