4割の人が「親友ゼロ」
「あなたには何でも相談できる親友は何人いますか」と問われたら、読者の皆さんは何と答えるだろうか?
定年後研究所(東京都港区)とニッセイ基礎研究所(東京都千代田区)が、共同で行った「定年後の未来生活に関する総合調査」の中で、全体の約4割が「親友は0人」と回答した。
親しくしていた旧友は疎遠で、同僚やネットの付き合いなどは距離がある、というのは私もまさにそうです。
だからといって、旧友に「何でも相談できる」わけではなかったので、そもそも「何でも相談できる」ポジションって必要なのか疑問ですが。
「困った時に助けを求められる」くらいの関係が必要だと思いますし、それは親友でなくても、きょうだいや親族でもいいと思います。
昨今ではそういう親族がいない人も多いと思いますけどね。
「定年後孤独」でひきこもると…
そして、親友はおろか会社以外で友人関係がなく、「定年後孤独」になってひきこもり生活になると、様々な病気になるリスクが高くなると。
孤独の精神的なマイナスと、ひきこもりの運動不足のダブルパンチということでしょうか。
配偶者と仲が良ければ全く問題ないと思いますが、逆に仲が悪いとトリプルパンチになりかねませんね。
孤独の精神的な影響は人それぞれですが、運動不足の影響は誰にでもあるので、せめて一人で運動くらいはした方がいいと思います。
「50代シンドローム」に直面したら
「50代シンドローム」は「役職定年」「出向」「年齢を理由とする配置転換」などで働くモチベーションが低下すること。
そんな状況になったら、早期退職して別の道を歩むか、いっそ早期リタイアも一つの選択肢だと思います。
しかし、仕事以外の人間関係が薄い人にとっては、別の道を歩むとっかかりがないでしょうし、早期リタイアはそれこそ「リタイア後孤独」になりそう。
孤独で生きていけないタイプの人は、老後のお金の心配よりも、老後の孤独の心配の方が先のように思えます。
でも、孤独でお金に困ったらにっちもさっちもいかなくなるので、せめてお金だけは万全にしておいた方がいいとも言えます。
孤独だけでもリスクなのに、そこに貧困まで加わると致命傷になりかねないですからね…