お安くなったドコモを完全子会社化
NTTとしては、菅総理就任で携帯電話各社の株価が下がったところで買えたので、お安く買えたとの見方がされています。
下がっていたドコモ株価をじっと持っていた人にとっては、朗報になったかな?
しかし「失われた20年」との言葉を聞くと、NTTドコモが海外投資に失敗し続けてきた20年を指すのかと思ってしまいました。(もちろん違います)
NTT子会社化でもう海外投資の失敗がなくなるとしたら、それが一番のメリットだし、携帯電話料金の値下げに繋がるのかもしれません。
携帯電話料金の4割値下げは難しい
携帯各社の利益率は高いので、携帯電話料金の値下げ余地はありますが、さすがに4割の値下げは難しいと思います。
かつてのように、高い携帯電話料金の代わりに端末を安く売るやり方をしていた時代ならありえました。(代わりに端末代金が上がるけど)
総務省の度重なる指導によって分離が進んでいるので、今はその余地はなくなりました。
あるとすれば条件付きで安い料金プランを出すとかですかねぇ。
例えば、楽天モバイルはauの回線を借りていて、自社エリア以外でau回線での通信は5GBまで、それを超えたら1Mbpsでの通信になります。
MVNO各社が低速通信時200kbpsに制限しているのと較べればずっと余裕があります。(例外はmineoの500kbps通信のパケット放題オプション)
ドコモも使い放題だけど1Mbps制限だとか、昼間の都市部など混雑時は1Mbpsになるけど最大5Mbpsまで出るとかなら、安いプランを出せるかと。
安心を求めるユーザは結局高い料金を払う
ドコモが安いけど制限のあるプランを出したらみんなこぞってそっちに流れるとも思いません。
「遅くて大事な時に使えなかったら困る」という不安が少しでもあると選ばないユーザが多いと思うからです。
そういう不安があっても自力でなんとかできる人は、とっくの昔に格安SIMにしてるでしょうし。
自力でなんとかできない人は高い料金で安心を買う。そういうユーザのため、ドコモショップのような顧客サービスにお金かけてるわけですし。
もう一つあるとすれば、ドコモグループの中でワイモバイルやUQモバイルようなサブブランドを立ち上げることでしょうか。
それで店舗での対面サービスを削減して、安く提供できればいいと思いますが、政府は納得しないかな…