貯金2000万からのセミリタイア継続中

40代・貯金2000万円で無謀なセミリタイア生活を始めて5年以上継続中。気がつけば50代に…

一年の計は休暇予定を考えることから始めよう

『ドイツではそんなに働かない』

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「ドイツと日本は、国民をどう捉えるかの考え方が違います。ドイツは国民をどちらかといえば労働者だと捉えて、労働者の権利に重きを置いてきました。日本は消費者だと捉えて、消費者の権利を重視していると思います」

日本は安全・安心で消費者向けサービス(俗に言うおもてなし)がどのレベルでもしっかりしていて、住むだけなら本当にいい国だと思います。

一方で、「働いたら負け」という言葉が広まったように、労働者にとってはいい国ではありません。

「消費者天国・労働者地獄」と言われることもあります。

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その対極のような位置にあるのがドイツであると。

あまりに消費者にしわ寄せが行き過ぎると生活が大変になるので、ドイツが絶対的に良いとも思いませんが、日本はあまりに労働者が大変過ぎなのも事実だと思います。

消費者か労働者かの軸だけではない

消費者重視か労働者重視か、は社会の方向性を考える一つの軸ではありますが、それが全てではありません。

ドイツが労働者重視なのは、経営者と労働者の力関係で労働者の力が強く、またそういう政策が取られているためでしょう。

逆に言うと、日本は労働組合が機能しなくなって労働者の力が弱く、労働者寄りの政策も進めてはいますが、反対が多く中々進んでいません。

日本の場合は、大企業と下請企業の関係性も強く影響してますしね。

『ドイツではそんなに働かない』では、日本と比べて際立っているドイツの特徴として、「決定はすぐやる、作業は明日」「会議の目的をはっきりさせる」を挙げています。

日本は経営層の決定の遅さ(=無能さ)を、労働者に押し付けているだけとも言えるかな。「お客様は神様」「顧客第一」でそれをごまかしているだけで。

「ドイツ人の一年は休暇予定を考えることから始まる」

日本の労働生産性はOECDの中でも低く、ドイツを始めとする欧州と比べられがち。

ただ、コロナ禍でリモートワークや対面で会わなくてもいいよね、という方向に進んだり、紙の書類にハンコを押さなければならない制度を辞めようという動きが出ています。

時短営業や休業しても消費者が我慢すればいいだけのこと、という部分も見えました。

全部が全部それでいいわけではありませんが、年中無休・長時間営業が絶対正義ではなくなったと思います。

帯に書いてある「ドイツ人の一年は休暇予定を考えることから始まる」が強く印象に残りましたが、日本も休暇予定を考えることから始める社会になっていけばいいですねぇ。

ドイツではそんなに働かない