広がる「信用スコア」活用の少額融資
与信を受けにくい若者層を中心に、スマートフォンアプリなどを利用するオンライン個人向け融資サービスが広がりをみせている。調査によると3万円未満の借り入れが中心で、メッセージアプリ大手のLINEが展開するサービスでも同じ傾向がみられるという。少額融資の分野では今月、フリーマーケットアプリのメルカリも今月参入を果たしており、競争はさらに激しくなりそうだ。
消費者金融は元々最初に契約するために店舗に行って審査を受けるのが大きな心理的ハードルになっていたので、業界では対面しない無店舗型の契約機を作ったりしてきた経緯があります。
それがネットで契約できるようになり、LINEやメルカリなどのスマホアプリの参入でさらにハードルの低い方へ流れているのでしょう。
なお、LINEポケットマネーで使われる「信用スコア」は、LINEの利用頻度や交友関係、決済履歴などだそうです。
提供するのに抵抗がある個人情報は…
アンケートの中で信用スコア会社に提供するのに抵抗がある個人情報として挙げられた上位は「クレジットカードや銀行口座情報」「電話帳や友達との繋がり情報」「インターネットアクセス履歴」「SNSやチャットの使用履歴」。
クレジットカードを使ってどこで何を買ったまで教えたくはないのはわかりますが、クレジットヒストリー(毎月の利用額ときっちり引き落としが出来てるか)はクレカの会社では重要な信用情報だし、使ってもらっていいんじゃないですかね。
流石に、ネットの履歴なんて見られたら困りますが…
というか最近はSNSで複数のアカウントを使い分けている人も多く、表のアカウントは見られてもいいけど、プライベートなアカウントや裏のアカウントは見られたくないですね。
ただし、今の信用スコアではそこまで個人情報を見ているわけではないと思います。
「信用スコア」普及が進む中国では
ちなみに日本よりも「信用スコア」が普及している中国では、次のような項目が評価の対象になっているそうです。
① 身分特質(社会的地位、年齢、学歴、職業など)
② 履行能力(過去の支払い状況、資産など)
③ 信用歴史(クレジット、取引履歴など)
④ 人脈関係(交友関係、相手の身分など)
⑤ 行為偏好(消費の特徴など)
流石にネットのアクセス履歴までは見られないものの、人間関係や購入履歴(消費の特徴)が見られるんですねぇ…
今後「信用スコア」をより高精度にしていくために、評価項目がどんどん増えていく可能性もあります。
それで安い金利で借りれる人はいいのかもしれませんが、個人情報を渡したのに最高金利を提示されたり、お金は貸せませんと言われたら泣くしかないですね…