社会の礎であるはずの“労働環境”が脅かされている!
ブラック企業などに見られる労働基準法違反行為についてクイズ形式などで学べる厚労省のスマートフォン用アプリ「労働条件(RJ)パトロール!」が、ツイッター上で注目されている。
何やら面白そうなので、私もアプリをインストールして試してみました。
「クイズで学ぶ」モードの序章には、「社会の礎であるはずの“労働環境”が何者かに脅かされているのだ」とありました。
つまり労働関係法令の違法行為をはたらくブラック企業の経営者や管理職は社会の礎を脅かす存在ということ。
ゲームの中でわかりやすく悪・敵の立ち位置に置かれるブラック企業の人間からは「みんなやってること」と反論があるかもしれませんが、いや実際違法行為をしてるんだから社会悪だし!
これくらいはっきり「社会的にダメなこと」という認識を広めていくことが大事ですよね。
労働法は「生きる力」に必要な知識
文科省では、2008年から脱ゆとり教育を目指す中で「生きる力」が目標の一つになりました。
現在は「生きる力 学びの、その先へ」というキャッチコピーでよりクローズアップされています。
しかし生きる上で密接に関わる労働関係法令について、学校ですぐに役立つ知識を教えてくれてないので、ネット上ではもっと教えておくべきとの声がありました。
高校生になるとアルバイトを始める学生も出てくるのに、そのアルバイトを軽く扱う経営者も多いのが現実です。
労働条件通知書の交付がないケースや、有給休暇の取得が可能であってもそれを教えなかったり。
「生きる力」を重視するのなら、労働関係法令を実際のケースを使って教えておくことは大切でしょう。
労働環境が劣悪な教師には教えられないか…
ただし学校でそれを教えるとすると、その教師の労働環境が劣悪すぎて笑えません。
教師の皆さんも、生徒と一緒にこのゲームをやって労働関係法令について学ぶといいかもしれません。