ビッグマック指数ではタイより安い日本
日本のビッグマックは390円。これを、1ドル=110円という6月時点の為替レートで換算すると、3.55ドルになる。
他方で、アメリカのビッグマックは5.65ドルだ。日本円にして621.5円。したがって、日本のビッグマックはアメリカの価格の62.8%ということになる。
1ドル=110円で3.55ドルだった日本のビッグマック(390円)、今は1ドル=118円まで円安が進んでいますから、さらに安くなって3.29ドルです。
ビッグマック指数の場合は日本の物価が安いだけでなく、日本の外食の特異的な安さを表していると思いますが。
3月14日から日本マクドナルドも値上げ
しかし、昨今の原材料価格・物流費用の上昇で日本マクドナルドも遂に値上げに踏み切りました。
主力のハンバーガーが110円→130円、チーズバーガーが140円→160円とインパクト大きいですね。
そもそも、ハンバーガー110円・チーズバーガー140円が安すぎたというべきか。
チーズバーガー2つ買ってもダブルチーズバーガーより安いという現実もあります。
今回の値上げ後の160円でも、まだチーズバーガー2つの方が安いというね…
しかしビッグマックは価格据え置き
しかし今回の値上げでは、ビッグマックの価格は据え置き。つまりビッグマック指数は変化なく、円安が進んだ分だけ下がっています。
逆にアメリカのビッグマックは5.81ドルに上がっているみたいなので、さらに差が大きくなっているのかな…
今後も円安が進みそうだけど…
この先進む物価上昇を抑えるために、FRBが利上げを進めればさらに円安になっていくと予想されます。
金融緩和・円安の追い風を受けた企業が、成長できる分野に投資をしていればアベノミクスの3本の矢となっていたはず。
現実は「円安という麻薬」にどっぷり浸かっただけでしたかねぇ。労働ダンピングで利益が増えるから生産性向上への投資に向かわなかったのと同じで。