歳を取ると親へのイライラや恨みが増える?
「“親が毒親だった”と、中高年となってから苦しさを訴える人は多いです」と、元自衛隊メンタル教官で心理カウンセラーの下園壮太さんは語る。特に女性が、母親に対する恨みを訴えるケースが増えるという。それはなぜか?
イヤな記憶ほど思い出してしまう「防衛記憶」というメカニズム。
失敗を教訓として二度としないようにするのは大切なことですから、このメカニズム自体はとても必要。
親から体罰(虐待)を受けて育った人が「これが正しい子育て」だと考えて、自分の子どもにも体罰をすると虐待の連鎖が出来上がるわけで…
一方「自分の親は毒親だった」と反面教師にするのはいいことだと思いますが、親に対する恨みは消えないので大変ですね。
私の場合は、親に対する恨みはほとんどないので恵まれていたのだと感じます。
イヤな記憶を突然思い出して声を上げてしまう…
一方、「防衛記憶」からイヤな記憶を突然思い出し、奇声を上げてしまう「ミソる」は今も度々やっています。
仕事中や外出中は何かに集中しているし、声を出さないようにしているので、自宅でリラックスしている時の方が出やすいのかな。
だからセミリタイア生活を始めてからの方が「ミソる」回数が増えたように感じます。
親とは顔を会わさざるを得ないから大変
私の場合は、友人とのやりとりだったり、自分自身の嫌な思い出だったりするので、記憶が蘇るのは突然です。
しかしながらその友人と会ったり、嫌な思い出のある現場に行くことは少ないし自分で避けることもできます。
一方、親はどうしても顔を会わさざるを得なかったり、会話せざるを得なかったりするので大変ですね。
できるだけ距離を取って、他のことに没頭して気を紛らすしかないと。それでも突然記憶が蘇ってしまうこともあるでしょうけど…
周りに人がいるところで奇声を上げたりしないように気をつけたいものですね。