『ディズニーキャストざわざわ日記』
『交通誘導員ヨレヨレ日記』から始まり、主に老後の働き方にフォーカスした「実話日記」シリーズは、様々な仕事の生々しい実話が書かれていて人気です。
遂に“夢の国”ディズニーランドのキャストまで出ましたか。
著者は57歳でビール会社を退職してディズニーのキャスト(非正規雇用・清掃員)になった方のようです。
賃金は最低960円から最高1350円までと。
現在東京都の最低賃金が1041円、千葉県の最低賃金は953円なので、千葉県の最低賃金水準ですね。
東京ディズニーランドなんだから最低賃金も東京に合わせてやれよ!と言いたくなりますが、現実は厳しい…
低賃金でもディズニー好きでモチベーション高く働いている人もいれば、そうでない人もいるし、冬場は収入が減って大変。
そういうところを赤裸々に語ってくれるのがこのシリーズの良いところでしょうか。
ディズニー好きが高じてキャストになったら…
ディズニー好きなら高い低賃金スタートでもモチベーションで働き続けられるかというと、厳しい労働環境で苦しむ例もありました。
元々この裁判は2人のキャストが提訴していましたが、1人は今年3月に判決が出ましたが、もう1人は切り離されてまた続いているはずで、長引いて大変ですね。
人生で大切なことは全てディズニーが教えてくれる、ということでしょうか。
人生は楽しいこと・心地のよいことばかりではなく、苦しいことや辛いこともあるし、時には裁判で争わなければならないこともあるわけで。
好きを仕事にしてこんな目にあったら嫌いになるかもしれない。
それもまた人生と言えばそれまでで、「それを教えてくれるディズニー凄い!」とはなりませんが、心に留めておきたい事例ではあります。