知ったかぶりを量産する「ファスト教養」
教養はすぐに役に立つものではない。ところが、即効性のある「ファスト教養」を求める人たちが増えている。ライター・ブロガーのレジーさんは「残念なことに、ビジネスマンにとっての教養は『ビジネスシーンで話を合わせるためのツール』になってしまっている。それは教養ではないし、役に立つこともないだろう」という――。
日経電子版のCMでは「読めば即、仕事に使える」と、テレ東BIZのCMでも「会話の弾むネタを見つけてます」と訴求してるのを思い浮かべました。
これらのCMでは「教養」とは言ってはないですが、「ビジネスシーンで役立つ情報」を持っておけば有利という認識は強くなるでしょうね。
こういった流れの中で、ビジネスシーンで会話の役に立つ教養を手っ取り早く求めてしまうのでしょうか。
教養というよりも、会話のネタ・雑学というレベルの話だと思いますが…
「雑談力」を上げるための「ファスト教養」か?
「ファスト教養」を求める人たちが増えた背景には、「雑談力」が重要だとするブーム(?)があるのではないかと。
もちろんこの「雑談力」もビジネスシーンで役に立つから、と注目が集まってるので、根っこは同じです。
「雑談力」を求めつつもコスパ・タイパ・即効性を求めると、「ファスト教養」になります。
でも即効性のあることばかりをかいつまんで取り入れた「ファスト教養」では、相手によっては薄っぺらいと思われるリスクがありそうです。
「教養が役に立つのはあくまで結果論」
ビジネスシーンからは完全に離れた身ではありますが、ブログでネットで見つけた情報・雑学を書くことが多いので、「ファスト教養」の話は他人事とは思えません。
ブログを書く上では「教養は役に立つ」と言ってもいいくらいですし、そういった教養ネタをメインにしたブログも存在します。
でも薄っぺらいと思われないよう、気をつけないとなんですよね。書くネタの分野によりますが。
教養・雑学などはネットのコンテンツの最もたるものですが、あくまで「教養が役に立つのはあくまで結果論」として気楽に読んが方がいいと思います。
ちなみに、私の持っている教養で最も強い分野はIT関連ですが、持っている情報が古いので、今では役に立たないものばかり。
たまーに昔話を語る機会があれば使えるので、持っていて悪くはないですね。