1億総孤独の真相
「一億総下流社会」があったと思えば、次は「1億『総孤独』社会」ですか。ほんと「一億総〇〇」フレーズが好きですねぇ…
ちなみに、2020年の国勢調査によると単独世帯(一人暮らし世帯)は世帯全体の38.1%を占めており、最も多い世帯の類型です。
ただし世帯数では2115万1042世帯ですから人口全体では2割ほど。
今後も単独世帯は増えていくと予想されていますが、世帯数の割合ほど人数は多くないため家族の形態だけ見れば「一億総孤独社会」はまだ先かな。
家族がいるけど孤独を感じる、高齢者なら施設にいて孤独を感じるといったケースもあるので、一人暮らしじゃなければ孤独じゃないと言い切れませんが。
逆に一人暮らしでも友人関係によって孤独を感じなければいいので、一概には言えませんね。
最も孤独感があるのは30代の未婚者
年齢階級別・婚姻形態別の孤独感を覚えている人の調査では、未婚者の割合が一番多く、次いで離別者という順当な結果です。
70代・80代で未婚者の割合が低いのは、未婚で孤独を感じない人が長生きできているからと推察されます。
30代の未婚者で孤独を感じている人の割合が多く、40代・50代の方が少ないのは、寂しい人はここから婚活して結婚するからではないかと。
ちょうど周囲の人が結婚して一緒に遊んでくれる友人が減って寂しさを感じやすい時期ですからね。
40代から60代で孤独を感じている人の割合は、最も多い未婚者でも10%程度。今後はこれが増えていくとしても「一億総孤独社会」は言い過ぎ感があります。
一人暮らしで病気になった時が怖い
孤独感の原因の調査では「一人暮らし」「人間関係」「病気」がトップ3。
一人暮らしで病気した時のつらさはヤバいですからねぇ。人間関係のストレスは心の病気に繋がるのでワンセットとも考えられます。
重い病に罹った時や医者に行くべきか悩ましい時は、相談できる相手がいるといないとでは大きく違うでしょうし。
一度そういう経験をしたら、孤独感がぐっと増すのかもしれません。私が今のところ孤独をあまり感じていないのは、健康のおかげだと思っています。