「労働こそ美徳」の日本人
日本人はなぜ投資に消極的なのか。経済コラムニストの大江英樹さんは「日本人は『労働こそ美徳』という価値観が強く、それゆえ『投資で得た金は不労所得だ』と思い込んでいる。だが、これはお金の本質を根本的に誤解している」という――。
日本人に「労働こそ美徳」という価値観が根付いているのは間違いありません。
「労働こそ美徳」は戦前・戦中、あるいはそれ以前から強く根付いているので、もっと根深いとは思います。
一方、証券会社や銀行は自分たちの利益のために個人を投資家を食い物にしてきたことが、投資に対する不信感を生んでいることにも触れるべきでしょう。
金融庁が『顧客本位の業務運営に関する原則』を打ち出したのは、つい最近の2017年のことですから、それまでどれだけ顧客をないがしろにしてきたんだよと。
じゃぁ海外はどうなの?と思ったら
じゃぁ海外はどうなの?と思ったらすぐにわかりやすい記事が同じサイトに並んでいました。
未だに年金制度改革に反対のデモが続くフランスです。
「仕事に人生の価値を見いだす人はほとんどいない」というフランス人は日本人の対極にあると言えますかね。
同じ日に記事が並んでいるのでわかりやすくていいですね。どっちも両極端な気がするので、この中間くらいがいいと思いますが…
日本人は「シカタガナイ」と諦める
フランスでは大規模なデモに発展していますが、日本で同じようなことになって反発する気持ちはあっても表には出さずに「シカタガナイ」と考えて受け容れてしまう人が多いかも。
『人間を幸福にしない日本というシステム』(カレル・ヴァン・ウォルフレン)において、「日本は民主主義ではなく、国民は『シカタガナイ』と考えてしまう傾向がある」と分析されているように。
ある意味、そう思うように飼いならされている「国畜」(社畜の国家版)なのかもしれません。