男性「ひとりで月16万円」は多い方?
厚生年金を受給している男性の平均年金月額は16万3875円で、「ひとりで月16万円」は平均より少し下なので、多い方ではありません。
ただ「ひとりで月16万円」というタイトルを見ると、「単身(おひとりさま)男性」のみの平均だと勘違いしそう。
厚生年金受給者の平均は、単身者も夫婦世帯の男性も含めての数字です。
そこに国民年金のみの受給者を加えると、単身男性の年金額の平均はもっと下でしょうから、「おひとりさま男性で月16万円」は多い方、となるはずです。
高齢単身無職男性の平均は15万円
実際の高齢単身男性の年金額については、先日もお示しした「全国家計構造調査(2019年)」が参考になります。
こちらによると、年金額(社会保障給付)は約15万円。
ただし、年金が少ないからと働き続けている人はこれに入っていないと考えられますので、全体の平均受給額はさらに少ないと考えられます。
おひとりさま男性は黒字
そして高齢無職単身男性の平均支出は約16.3万で、わずかながら黒字という事実があります。
男性の厚生年金の平均年金月額・16万3875円とほぼ同じ額なんですよね。
平均的な厚生年金を受給できる男性であれば、老後資産にことさら不安を抱く必要はないと言えます。
「老後資産2000万円問題」は、毎月赤字で貯蓄を取り崩していくために、30年で2000万円が必要(夫婦の場合)という話ですから。
ただし、未婚男性の場合は現役時代の年収が低い=年金額も低いという人が多いでしょう。
その場合は資産を築いておくか支出を減らした生活に慣れておくか、あるいはその両方が必要になります。
まぁ資産を増やすためには、現役時代から支出を減らして注ぎ込む必要があるし、結果的に両方実現しますけどね。